ナスラック 大野榮作 ナス営業部長・取締役部長
川下営業への切り替え推進
キッチンメーカーのナスラック(愛知県名古屋市)が総合建設企業の東建グループ入りして、ちょうど10年が経過した。同社はステンレスを代名詞に事業を展開。最近は耐震壁面収納を発売するなど新たな動きも見せる。今期、前年度比107%の売り上げ(前期約220億円)を目指す同社の大野榮作ナス営業部長・取締役部長に成長戦略を聞いた。
8割が代理店経由
――東建グループに入ってから10年の境目を迎えました。当時から大分状況も変わってきたと思います。
私は東建コーポレーション出身なのですが、約7年半前の当時、代理店営業部と特販営業部の2つの部署がありました。特販営業はビルダー、工務店など大口案件を担当。
一方、代理店営業部はナストピア企業クラブと呼ばれていて、旧ナスステンレス時代から取引をしていた代理店、販売店の組織です。全国売り上げの8割ぐらいは代理店がもっていました。
営業拠点としては、北は北海道、南は九州まで34カ所あり、二百数十人の社員がいました。ただその後、組織の統廃合を進め、今の営業拠点は12カ所となります。
――拠点減少の原因は。
損益上赤字だったからです。キッチンは箱ものなので、九州や北海道に運ぶと、グレードの高いものはいいですが、コンパクトキッチン等ですと利益が出ない。物流費に利益が取られてしまいます。

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