日本中央研究所 間中恭弘社長
世界的にヒートアイランド対策への関心が高まる中、排熱にこだわって開発された冷めやすい塗料「アドグリーンコート」に注目が集まっている。この塗料は、原料にトヨタ自動車の子会社(アドマテックス)が製造元で、ハイテク機器の熱対策などに用いる特殊セラミックを利用。高い遮熱効果により、海外での活用も広がっている。同塗料メーカーである日本中央研究所(東京都港区)の間中恭弘社長に、開発の経緯、今後の展開を聞いた。
偶然の発見から
―― 御社が扱うのは特殊なセラミックを用いた世界初の塗料ということですが、どんなきっかけで生まれたのですか。
元々、私は化粧品会社にいたのですが、当時トヨタの子会社のアドマテックスさんの出入り業者の方が来た際、セラミックの原料サンプルを置いていったのです。ただ、大手化粧品メーカーが既に採用しているようで、中小の私どもとしては使わない考えでしたが、サンプルが気になるじゃないですか。そこで、何かに使えないかと、ホームセンターから買った塗料に入れ、鉄や木などに塗ってみたのです。

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