タカショー 高岡伸夫社長
マスカスタマーゼーションを推進
ガーデン、エクステリア製品メーカーのタカショー(和歌山県海南市)が進めるテーマは、家と庭の一体化。従来、分離されていた、家の中と外をつなぎ、ライフスタイル提案型ビジネスを推進する。実施に向け、御用聞きの近代化を目指すという同社の高岡伸夫社長に、社会変化に備えた事業戦略を聞いた。
(聞き手: リフォーム産業新聞 社長 加覧光次郎)
2030年、未来の姿
――人口減少や高齢化など周辺環境は刻々と変化しています。住宅産業は早急な変革が迫られているでしょう。
2030年に向け私たちの未来がどうなっていくか。終戦後は、非常に貧しかったのでモノが必要でした。モノが充足した後、結局、住まいで皆さんが求めるものは幸せや、健康、心身の豊かさなど。そうした中、生活の質、つまり、クオリティオブライフの向上をビジネスにしている会社がほとんどになりました。今頃、住宅を建てることだけをしている会社はありません。
必要なことは、生活の質、個人の価値観をリフォームするということです。ドイツではインダストリー4.0という第4次産業革命が起こっています。これは、お客さんニーズでモノを作ることをマスにつげるマスカスタマーゼーションの動きです。自ら考える工場にすることで、それを実現するのです。産学連携で工場から販売などをすべてつないでしまえと。それによってドイツをモノづくりが強い国にしましょうという動きです。
――モノづくりの根底が変わってきています。顧客の論理にのっとり、商品を好きな時、好きな場所で提供するオムニチャンネルも新しい動きです。
日本ではオムニチャンネルをセブン&アイホールディングスが始めましたが、1人の生活者を追いかけていくため、ライフスタイルと非常に関係があります。グループの赤ちゃん本舗や、ニッセン、イトーヨーカドー、セブンイレブンなどを1つのソフトウエアでつなぎます。

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