プラスワン 神田孝之社長
三重県津市。人口28万人、12万世帯の地域で7億円強を売り上げるのがプラスワンだ。同社は約10年前より、リフォーム単体体制からの脱却を図り、不動産、新築と住関連事業を拡充。地方都市で先駆け的に住まいのワンストップサービスを展開してきた。次なるステージとして四日市市、桑名市とエリア拡大も視野に入れる同社の神田孝之社長に事業戦略を取材した。
顧客目線を追求
――御社がハウスドゥに加盟し、不動産事業を開始したのが2006年。当時はリフォーム事業者が不動産を手掛けることは珍しかったと思います。
チラシ反響の来店型リフォームで安定的に成長していったのですが、お客さんが増えてくると不動産の悩み相談が多く寄せられてきました。「うちにこんな土地あるんやけど、どうしたらええやろか」とか、新築で「土地無いんやろか」などと。
それらは、知り合いの不動産屋に紹介していたわけです。ただそのやり方では、お客さんの幸せを願った行動ではないよねという部分が常にあり、宅建をもっていた知り合いを招き、事業を開始しました。
――顧客目線の不動産サービスを目指されたわけですね。
僕の持っている不動産屋のイメージはいかにもうさんくさそうで、入るのに勇気がいる。そんなイメージから変えようとしました。当時リフォームでもホスピタリティを追求し、いかにお客様に感動してもらえるかを突き詰めていた時代ですので、それを不動産にも導入すれば、絶対に勝てると思っていたのです。
――その後は、新築も始めたわけですね。
翌年ぐらいに5棟のミニ分譲を行い、開発も結構手掛けるようになりました。
――3つを手掛けるメリットはどのような形で出てくるのでしょう。
不動産や新築のお客さんを切ることがなくなりますし、お客さん自身に選択していただけるようになります。中古を買うときにリフォームも一緒に見積もりを出せますし、借り入れもできます。するとお客さんは安心じゃないですか。新しい業者を探さなくてもいいですし、それぞれが信用できるか調べる必要もありません。
――今、売り上げはどのくらいですか。
前期で7億円強、そのうちリフォームが5.1億円です。来期は8.5億円ほどで、リフォームは5.5億円ぐらいの着地になると思います。
今年本社を移転

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