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トーソー、窓辺のリフォームで快適空間

トーソー、窓辺のリフォームで快適空間

トーソー
結束 正 取締役営業本部長
1207号 (2016/03/01発行) 13面
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トーソー 結束 正 取締役営業本部長

トーソー 結束正 取締役営業本部長

 ブラインド、カーテンレールなど窓まわりのインテリア製品のメーカーであるトーソー(東京都中央区)が、窓辺のリフォームを推進している。付加価値の高い窓装飾を提案できる『窓まわりのプロ』を社内で育成。結束正(けっそく・ただし)取締役営業本部長は「幅広いお客様に窓まわりのインテリアリフォームをアピールしていく」と話す。

「住宅の窓」を核に

――リフォームが盛んな米国では最近、インテリアが注目を集めていて、日本でもそういう流れになっていくと思われます。長年「住宅の窓」をビジネスの核としてきた御社もリフォームに力を入れておられますが、手応えはどうですか。

 リフォームは、生活者であるお施主さんが自分のライフスタイルや好みを反映できる良いチャンスであり、インテリアのメーカーにとっても付加価値提案の可能性が広がる場です。ただ実際には住設機器の水まわりリフォームが中心となり、居室の窓まわりまでつながり難い面がある。そこをどう克服していくかが、一番の課題だと感じています。

――窓辺のリフォーム推進のため、どのような施策を展開していますか。

 営業部員60人が、窓装飾のスペシャリストである「窓装飾プランナー」の資格を取得しました。この有資格者を介して、お客様への提案啓発活動を展開したいと考えています。

――窓装飾プランナーとは窓や窓まわりに特化した資格ですか。

 窓装飾に関する接客や販売、プランニングの知識を持つ『窓まわりの販売マイスター』的な人材です。これはNIF(日本インテリアファブリックス協会)が創設した資格制度でして、これまでに全国で1000人が資格を取得しています。当社ではこの資格を持つ営業部員が窓まわりをご存じないプロの方や住設、サッシ関係のお店に情報提供していく計画です。

―― 情報発信については、出版事業の「トーソー出版」でも手掛けておられます。

 一般消費者向けにインテリアショップやリフォームショップなどに置いていただくフリーペーパー、プロ向けの製品情報チラシ、書籍などを提供しています。インテリアカラーの理論書「ザ・ドア論」も好評を頂いています。これら独自のプロモーションを駆使して幅広く提案しています。

遮熱スクリーンで省エネ

――製品面では3つの柱を設けて、快適な居室空間を提案していますね。

 1つの柱は遮熱・断熱による省エネ製品です。人気のカーテンレール「レガートグラン」は、天然木を使用し、ナチュラルな内装によく合う製品。カバートップとセットにすることで、省エネ効果を約12%アップさせます。

 ロールスクリーンは、光と熱の出入りをコントロールする遮熱スクリーンが主力。遮熱糸を織り込んでいるので程よい明るさを保ちながら遮熱効果を発揮します。インテリアブラインドもスラット表面にコーティングされた遮熱塗料が赤外線を反射し、室内を快適に保ちます。

――あとの2つの柱とは。

 2つめの柱として力を入れているのがピクチャーレールです。絵を飾るだけでなく、花や小物、日用雑貨などを掛けて壁を飾るツールとしての新しい使い方を提案しています。

 3つめは、子供の安全に配慮したチャイルドセーフティーの商品です。荷重がかかると外れるセーフティジョイントなど、ブラインドやスクリーン類を安心してお使いいただくための対策品をご用意しています。

トーソー チャイルドセーフティーの商品チャイルドセーフティーの商品

――売り上げに占めるカーテンレールとブラインドの比率は。

 カーテンレールで5割、ブラインドとロールスクリーン、間仕切りなどで残りの5割を占めます。カーテンレールは確実に付加価値を付けて販売していく。一方でブラインドやロールスクリーンは提案をして市場を取っていく方向を目指しています。

 例えばロールスクリーンは、窓の外に設置する外付けロールスクリーンで省エネ効果を高めることを提案しています。このような提案により、様々な市場で伸ばしていける可能性があると考えています。


会社概要
本社 * 東京都中央区新川 / 設立 * 1949年9月 / 資本金 * 11億7000万円 / 売上高 * 224億円(2015年3月期) / 従業員数 * 連結931人、単体552人(2015年3月現在)
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