有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

変わるシニア消費、「これからの人生」提案を

変わるシニア消費、「これからの人生」提案を

博報堂 新しい大人文化研究所
阪本節郎統括プロデューサー
1210号 (2016/03/22発行) 20面
このエントリーをはてなブックマークに追加

博報堂 新しい大人文化研究所 阪本節郎 統括プロデューサー博報堂 新しい大人文化研究所 阪本節郎 統括プロデューサー

 リフォームのメーンターゲットである、シニア世代の消費動向が変わりつつある。これまで「60歳を過ぎれば余生」という考え方が当たり前だったが、むしろこれからの人生を楽しむ人たちが増加している。リフォーム会社は、彼らの関心をどう集めればいいのか。博報堂(東京都港区)新しい大人文化研究所の阪本節郎統括プロデューサーに話を聞いた。

60代から人生花開く

――シニア世代が変わってきていると指摘されていますが、どう変化しているのでしょう。

 大きな違いは、「これから感」。これまでは、「60歳を過ぎた余生」というのが当然で、すべての人は無個性な老人になっていくという人生観でした。最近では、「これから人生を花開かせたい」というように変化しています。「会社のため」、「子供のため」というのを一旦卒業して、自分らしくありたいものです。

 当社の調査では、「これからの人生で、新しいライフスタイルを創っていきたいか」という質問に対して、60代男性87.2%、女性の91.1%が「そう感じる」と答えています。男性の場合は、40代よりも4ポイントほど高い数値なんですよ。

――夫婦関係に変化はあるのでしょうか。

 変わってきています。要因は、団塊世代から、お見合い結婚と恋愛結婚の割合が逆転していること。一緒に同じ趣味を楽しむような「友達夫婦」が始まっている世代です。

「新しい」シニアを読み解く3つのキーワード

(1)これから感
50、60代から新しいライフスタイルをつくりたいと考える人が多い。年齢を重ねても、これまで以上に消費が見込める

(2)恋愛結婚
見合い結婚と恋愛結婚の割合が逆転。友達感覚の夫婦が増え、男性側が積極的に夫婦仲を改善させようという傾向がある

(3)賢い消費者
質の良い物を、お得な価格で手に入れたいという考えが強い。これまでより価格に対してシビアな目を持つ

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

この記事の関連キーワード : エコ シニア ハイブリッド 博報堂 太陽光 夫婦 東京都港区 調査 需要

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる