高野工務店(東京都北区) http://www.reform-takano.jp/
月間ページビュー : 5,880
月間問い合わせ数 : 10~20件
ホームページ開設年 : 2007年リニューアル
「親子大工」のコンセプトで、地域に密着してリフォーム業を営む高野工務店(東京都北区)は、今年の3月にはWEB経由で新規客から20件の問い合わせがあり、水まわり工事等の受注獲得に繋げている。
ホームページ戦略.01
自前のSEO対策を徹底し月間10~20件の引き合い獲得
同社では、自前のSEO対策で検索結果の上位表示に成功している。
「リフォーム 北区」で検索すると、必ず1ページ目の1番上に同社が表示される。また、「リフォーム キッチン 北区」など部位を追加して検索すると、1ページ目は全て、5年前から毎日のように更新している同社のブログ記事というケースも珍しくない。
サイトの管理を任されている高野彩子さんは「更新をこまめに行うこと、またサイト内やブログタイトル・記事でも狙ったキーワードを至る所に張り巡らすことを心掛けています」と話す(写真1・2)。また、狙ったキーワードは、意識的に太字にしたり色を付けたりするなどのひと手間を惜しまない。
「SEO対策に力を入れ始めた最初の半年間は、なかなか順位が上がらなかったのですが、1年後には上位表示されるようになりました」
ホームページ戦略.02
WEB受注の実績を示し訪問者に安心感を与える
同社のサイトで最も特徴的なのが、ホームページをきっかけとした受注実績をサイト内で余すことなくアピールしている点だ。
施工事例を紹介するコーナーでも、「ホームページからのお問い合わせによる施工事例」というカテゴリをあえて設け、ウェブにかける思いや、実際の施工実例を写真付きで紹介している(写真3・4)。またブログでも、今日は何件の問い合わせがホームページからあったか、ホームページがきっかけで受注になった施工事例の紹介など、サイトに関連する顧客情報を日々公開している(写真5・6)。
「ユーザーの方々からは、"皆ホームページを通じてこの会社にお願いしているんだ"とか、"忙しそうな工務店だな"という印象を持っていただけ、問い合わせに繋がる可能性が高くなります」
ホームページ戦略.03
問い合わせの後に送る心遣いの1通で差を付ける
ホームページを経由して問い合わせがあった際は、現場調査の当日までにフォローのメールやハガキを送るようにしている。
例えば雨漏りに関する問い合わせがあり、現場調査の当日までに大雨が降った際などは、「よっぽどひどそうだったらすぐにお伺いします」という旨のメールを送ったりするなど、心遣いを忘れない。
夫婦2人3脚で日々更新作業に励む
ネット集客でまず大切なのは、インターネットで情報を探しているユーザーに自社サイトを見つけてもらうことだ。夫婦2人3脚でネット集客に力を注いでいる同社。チラシや雑誌広告などその他の営業活動を一切行わなくとも、月間平均して10~20件の引き合い獲得に成功している。日々増えていく施工事例やブログ記事がSEO対策となり、北区近辺のリフォーム店をインターネットで探す一般ユーザーと出会えるようになったからだ。中でも力を入れているのが施工事例だ。
「ホームページがきっかけで工事をさせて頂いたお客様に、"どのページを見て頼んだか?""ホームページのどんな部分を直したらいいと思うか?"などのヒアリングを行いました。その結果、施工事例を見て問い合わせを決めたというお客様が多く、重要コンテンツであることを実感しました」
サイト閲覧者の中には、「変な業者じゃないかな?」と不安に感じている人が多い。そこで実際に、その会社でリフォームをした人の声が掲載されていれば安心感につながる。
「完工したら新着事例としてすぐアップしています。私が写真をピックアップしたり、レイアウトを整えたりした後に、工事内容を熟知している主人に記事を書いてもらい、1~2日間でアップします。掲載したOBのお客様にも見ていただけるので結果的にアクセス数もアップしますね」
毎月同業の方々と勉強会を開催して、どうすれば集客力がアップするのか対策を練っている。
「写真の大きさや、位置、文字の大きさや色なども日々改善しています。やはり、見やすくないとお客様にご覧頂けないですから」と、ホームページの管理を任されている高野さん。ホームページを武器に戦う中小リフォーム店の好例だ。
この記事はリフォーム営業マンを応援するビジネス誌
『Reform Sales Magazine リフォームセールスマガジン』 から抜粋しました。
(毎月15日発行/A4サイズ/28ページ/オールカラー)
オンライン書店「リフォームブックス」で購入が可能です 年間購読料 6,000円 税・送料込
