慌てない!ドタバタしない!現場の段取り
~リフォームセールスマガジン11月号~
やっとの思いで契約を獲得したものの、ここからが苦難の始まり...。段取りの甘さが原因でトラブルが発生してしまった。ミスが原因で工期が大幅に遅れ顧客の信用だけでなく、利益も失ってしまった。仕舞いには、新規の営業が疎かになり、営業活動そのものが苦しいものになる―――。
このように現場の進行管理に悩む営業マンは多い。工程がずれ慌てる要因は、見通しの甘さにある。
仕事は段取り八分とよく言われるが、リフォーム工事も同じだ。着工後に発生しうるあらゆる出来事を想定し、スムーズに現場が進行するような段取りをしておけば、短期間で質の高いリフォーム工事を提供できる。工事中に発生しがちなトラブルやクレームは事前の段取りでその芽を摘もう!!!
『リフォームセールスマガジン11月号』では、段取り名人たちが実践する工夫を参考に、営業マン達が、もう慌てない!ドタバタしない!現場管理術を紹介します。
Step.1) 契約後にやること
工程組み(1) 荷物の移動や養生日など工事以外の予定も組み込む
在宅工事が基本のリフォームは、大規模になればなるほど施主の協力が必要不可欠だ。箪笥やピアノなどの家具移動は、男手が必要な場合もある。早めに伝え、可能な限り事前に片づけておいてもらう。二度手間にならないよう、どこに移動すればいいのかも具体的に指示。これを怠ると、貴重品を壊したり、養生が中途半端で埃まみれなったりとクレームを引き起こす。
工程表では、お施主様が「いつまでに何をしなければならないのか」「色合わせの確定期日はいつなのか」「立会いが必要な日時」など予定を明確にします。お施主様の工事に対する不安を軽くし、ご安心頂けるように心掛けています。(段取り名人 ワカバヤシ 平本修司さん)
工程組み(2) 予想外の事は必ず起こる余裕を持って工程を組もう
綿密に工程を組み、職人手配することで工期短縮が可能だ。だがリフォームには予想外の出来事がつきものだ。余裕のない工程を組んだことが仇となり、むしろ工期が大幅に遅れてしまうこともある。少しゆとりがある位の工程がベストだ。
リフォームは壊してみないと分からないことが多いものです。特に水まわりは柱が腐っていた、白アリに食われていた、パイプがさびていたということが解体後によく判明しますので、常にそういった事態を頭の片隅に置いておき、その可能性をお客様に事前に伝えた上で工程を組むようにしています。(段取り名人 平成建設 土屋充さん)
商品の発注) 納品日時は工程に合わせ綿密に指定しよう
商品は、その商材を取り付ける丁度よいタイミングで納品するのがベスト。商品の到着が早いとスペースをとり作業の邪魔に。逆に遅いと職人が手持ち無沙汰になってしまうので工事進行に大きく影響する。納品日時の指定には細心の注意を払おう。どうしても営業マンや職人が受け取れない場合は、事前に施主に伝えるなど受け渡しにも配慮する。
キッチンやバス等の大物商品は発注をミスすると大事になるので慎重になり間違えにくいのですが、意外と間違えやすいのが、短納期の商品です。まだまだ大丈夫と思っていると直前の発注になり慌て、間違えやすくなります。なるべく早く着手しています。
またありがちなクロス等の品番間違えは、極力サンプルと照らし合わせるなどして防ぐようにしています。(段取り名人 ハイブリッドホーム 西田功さん)
Step.2) 着工1週間前からやること
工事を円滑に進めるため、近隣への事前説明と工事の了承を得ることはとても大切だ。施主にとっては近隣との付き合いは工事後も続くもので、今後の生活のためにも重要なステップ・・・・・
この続きはリフォームセールスマガジン11月号で!
リフォームセールスマガジン
2016年11月号
【特集】現場の段取り
段取り名人たちが事前準備のコツを伝授!
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