~クローズアップ建材・フローリング~
床材は種類が多く提案の幅が広がる建材。一方で空間のイメージを大きく左右するため、種類ごとの特徴をしっかり押さえて使いたい。
フローリングの種類
【無垢板】一枚の木材を加工して製造したもの
○ 天然木の温かみ、質感
╳ 色むら、反りや曲がりが発生しやすい
【挽き板】2mmほどの厚みに挽いた天然木を張る
○ 無垢材の質感に近い
╳ 色むら、色の変化は生じやすい
【突板】0.2mmほどに薄くスライスした天然木を張る
○ 自然な木目を楽しめる
╳ キズが付くと修復しにくい
【シート】木目柄などを印刷した樹脂製シートを張る
○ 色柄が安定している 多彩
╳ 手触りに木の柔らかさはない
フローリングには4種類ある
フローリングには「単層」と「複合」の2種類がある。単層は無垢板と言われる。複合は合板などの基材に化粧板を張り合わせたもので、「挽き板」「突板」「シート」に分けられる。
また、床暖房対応、防音、ペット対応など機能性をプラスしたものもある。
木目や色味の違いが雰囲気を左右する
樹種によってさまざまな色、表情が異なる。色味を決めるときは、壁や建具の色、手持ちの家具とのバランスを考えながら、部屋をイメージする。ただし、シート以外の天然木は経年変化により色がかわることも知っておこう。
フローリングの色と部屋の雰囲気
フローリング材の張り方で印象が変わる
部屋を広く見るには、部屋の長い辺と床材の長辺を平行に張る。隣りあった部屋は方向をそろえるとよい。
ヘリンボーンなど複雑なパターンは、一枚ずつ張るので時間もコストもかかる。突板やシート仕上げで一枚の板にパターン張りしてあるものを使えば、コストを抑えられる。
※掲載画像はリフォームセールスマガジンから抜粋
