施主に具体的な要望があるにも関わらず、構造的な問題から、施主に対してすぐに「そのプランは無理です」と断言してしまっているリフォーム営業はいないだろうか。ヒアリングで大切なのは、まずは施主の暮らしの夢や憧れを全肯定すること。その上で出来ること・出来ないこと・予算がどの位かかるのかを踏まえて取捨選択すればいいのだ。
この方に聞きました
光テック(高知県高知市)
夕部美子さん
お金をかけずに、ちょっとした工夫と提案で空間を劇的に変化させる「ひとさじリッチリフォーム」をコンセプトに、デザインリフォームを多数手掛ける。(一社)日本住宅リフォーム産業協会(通称:ジェルコ)で女性初の副会長を務める。プライベートでは、2児の母親。父親の弘内喜代志社長が経営するリフォーム店・光テックの看板プランナーとして活躍中だ。座右の銘は「ひと現場、ひと挑戦」。
暮らしを彩るデザイン提案
予算をかけず、暮らしを彩るデザイン提案を得意とする光テック(高知県高知市)の夕部美子さんは、以前こんな経験をした。
その施主は、窓がないキッチンの壁に新しく出窓を作り、窓の景色を見ながら料理したいという夢を抱いていた。前に相談した工務店から「壁を抜いてはいけない」「絶対できない」と却下されたそう。
「そのお宅は木造住宅だったので、耐震強度を考えて補強すれば窓を作ることも可能だったのですが...。リフォームで性能をアップさせるのは当たり前で、その上で暮らしの中に自分の色を出したり、憧れを実現したりしたいもの。頭を柔らかくした方がいいなととても感じました」(夕部さん)
◎事例紹介
若手・女性社員がイキイキと働けるオフィスへデザインリノベ
女性社員のモチベーションを高めるよう、ホテルのフロントを思わせるデザインに
半年かけて完成させた、昭栄設備工業(高知県高知市)のオフィスリノベーション。受付や事務所内のレイアウト・デザインを一新し、オフィスの2階部分を全面的に改装した。照明や音響システムなど、随所に社員の元気が出る工夫がなされている。
設計・積算担当社員の半個室空間。デニムの壁紙でカジュアルに仕上げた。上部の壁は抜いて解放感を重視し、デスクや棚も造作
ポップな色味で元気が出るカフェ風休憩室。窓際にもカウンターとハイチェアを置き、休憩に来た社員が一息つける空間に
オフィスにも「ひとさじ」デザイン
残ったメラミン材をアートパネルに。オフィスの内装をイメージした。お金をかけずに、ひとさじのデザインを加えて素敵な空間に
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