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《施主の真のニーズを引き出すヒアリング...

《施主の真のニーズを引き出すヒアリング手法》「無理です」と断言せずに夢や憧れを尊重する

1405号 (2020/04/20発行) 16面
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 施主に具体的な要望があるにも関わらず、構造的な問題から、施主に対してすぐに「そのプランは無理です」と断言してしまっているリフォーム営業はいないだろうか。ヒアリングで大切なのは、まずは施主の暮らしの夢や憧れを全肯定すること。その上で出来ること・出来ないこと・予算がどの位かかるのかを踏まえて取捨選択すればいいのだ。

この方に聞きました

光テック 夕部美子さん光テック(高知県高知市)
夕部美子さん

 お金をかけずに、ちょっとした工夫と提案で空間を劇的に変化させる「ひとさじリッチリフォーム」をコンセプトに、デザインリフォームを多数手掛ける。(一社)日本住宅リフォーム産業協会(通称:ジェルコ)で女性初の副会長を務める。プライベートでは、2児の母親。父親の弘内喜代志社長が経営するリフォーム店・光テックの看板プランナーとして活躍中だ。座右の銘は「ひと現場、ひと挑戦」。

暮らしを彩るデザイン提案

 予算をかけず、暮らしを彩るデザイン提案を得意とする光テック(高知県高知市)の夕部美子さんは、以前こんな経験をした。

 その施主は、窓がないキッチンの壁に新しく出窓を作り、窓の景色を見ながら料理したいという夢を抱いていた。前に相談した工務店から「壁を抜いてはいけない」「絶対できない」と却下されたそう。

 「そのお宅は木造住宅だったので、耐震強度を考えて補強すれば窓を作ることも可能だったのですが...。リフォームで性能をアップさせるのは当たり前で、その上で暮らしの中に自分の色を出したり、憧れを実現したりしたいもの。頭を柔らかくした方がいいなととても感じました」(夕部さん)

◎事例紹介
若手・女性社員がイキイキと働けるオフィスへデザインリノベ

光テック 女性社員のモチベーションを高めるよう、ホテルのフロントを思わせるデザインに女性社員のモチベーションを高めるよう、ホテルのフロントを思わせるデザインに

 半年かけて完成させた、昭栄設備工業(高知県高知市)のオフィスリノベーション。受付や事務所内のレイアウト・デザインを一新し、オフィスの2階部分を全面的に改装した。照明や音響システムなど、随所に社員の元気が出る工夫がなされている。

光テック 設計・積算担当社員の半個室空間設計・積算担当社員の半個室空間。デニムの壁紙でカジュアルに仕上げた。上部の壁は抜いて解放感を重視し、デスクや棚も造作

光テック ポップな色味で元気が出るカフェ風休憩室ポップな色味で元気が出るカフェ風休憩室。窓際にもカウンターとハイチェアを置き、休憩に来た社員が一息つける空間に

オフィスにも「ひとさじ」デザイン

光テック 残ったメラミン材をアートパネルに残ったメラミン材をアートパネルに。オフィスの内装をイメージした。お金をかけずに、ひとさじのデザインを加えて素敵な空間に

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