営業力の違い、どこに出る?
初回訪問は、適切なヒアリング・正確な現場調査と基礎力が試されるほか、営業マンの印象も今後に大きく影響する。情報を拾い集める段取り、好印象を与える会話や服装など、失敗しないための処世術を身につけよう。
"気配り"が決め手
準備と思いやりで選ばれる
初めてのリフォームに、不安はつきもの。三春情報センター(神奈川県横浜市)の丹羽奈々美さんは、丁寧な準備と安心感のある対応で信頼を築いている。「この人なら安心できる」、そう思わせる接客術は、初回訪問の様子からも伺い知れた。
三春情報センター(神奈川県横浜市)
ミックグループでは、不動産事業のほか、飲食や宿泊事業など複数事業を展開。全体の年商は108億。リフォームでの年間売上高は10億4000万円で、受注件数は1586件。
コーディネーターサブマネージャー
丹羽奈々美さん
入社7年目。年間売上高は7300万円。月に15〜20件の問い合わせに対応、成約率は3割程度。500万円以上の大規模リフォームが多く、パースなどを用いてイメージが伝わりやすいような応対を心掛けている。
図面にひと手間で現調の効率アップ
丹羽さんが担当するのは、500万円以上の大規模リフォームが中心。初回訪問では、「お客様に余計な時間を使わせないように」と、事前の仕込みと気配りに力を入れている。ちょっとしたひと手間で、作業効率化を図る。
そのひとつが図面の活用だ。訪問前に可能な限り図面を送ってもらい、必要な情報を整理する。さらに、パワーポイントを使って不要な情報を削除。加工した図面を複数枚印刷して持参する。このひと手間により、採寸メモが書き込みやすく、後から見返したときもわかりやすい。
現調は、工事規模によっては、アシスタントが同行し採寸を行う。その間、丹羽さんは施主との会話に集中できる。
ヒアリングから現調終了まで、長くても1時間半程度。スムーズに進行する背景には、「施主の時間を無駄にしない」という配慮がある。
図面は書き込みやすく!
