
リフォーム会社が抱える課題には、「営業だけど会話が苦手」「相見積もりで負けてしまう」といった現場での悩みも多くある。
こうした課題を解消し、業務改善・生産性向上につながる具体的なアプローチを紹介する。
リアンコーポレーション(栃木県宇都宮市)
2005年にリフォーム会社として創業。現在は新築、不動産、介護福祉事業など、地域に密着した暮らしにかかわるサービスを展開する。年商は18.5億円、リフォーム事業の年間売上高は3億5000万円だ。ほとんどが戸建てで、OBと新規の比率は6:4。リフォーム営業は4人。
フォーム事業部 係長
小峰圭太さん
話下手なら聞き手にまわれ
入社8年目、リフォーム事業部の係長を務める小峰圭太さんが抱えていた課題は、人見知りで引っ込み思案なことだ。「人と話すのが苦手で、営業なんてできるのか?」と思っていた小峰さんが営業を続けてこられたのは、新人時代に場数を踏んだ経験があるからだと話す。
「入社当時の自分は、メモを取れていなかったし、不安そうな感じがにじみ出ていたと思います。実際にお客様から『頼りない』と言われてしまったこともあります」
商談の度に緊張に襲われ、何かを聞かれても「上司に相談します」を繰り返すばかり。余裕も自信もなく、上司から「決めてきて」と言われたことを忘れて帰ってきてしまうこともしばしばあった。
良かったのは、場数の多さだ。同社には1万人ほどのOB名簿があるため、点検のアポイントだけで、1人で月に50~60件まわっていた。商談のトレーニングになり、小峰さんは人見知りのままでも、商談の場に慣れることができたと話す。
「これが新規開拓だけだったとしたら、もっと自信をなくしてやめていたかもしれません」
大きな失敗はないものの、言われたことをこなすばかりで、どう頑張ればいいか分からない時期を過ごしていた。
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