5年ごとのメンテで価値を維持
新築住宅は築後20年で建物価値はゼロ。こんな常識を覆す新しい家が登場してきている。長寿命住宅普及協会(東京都台東区)の加盟工務店が建てる家は、定期診断とリフォームをすれば、資産価値が上がる家。また、契約時には10年後にいくらで売れるのかといった、売却金額の見込み額まで施主に見せる。工務店はOBを囲い込め、改修売上を伸ばすきっかけにもなっている。
5年ごとのメンテナンスで住宅価値を表示する「ベストバリューホーム」
この仕組みは長寿命住宅普及協会が開発した「ベストバリューホーム」というシステムだ。耐震等級、温熱環境、劣化軽減など同協会が設定する基準で建てられた戸建て住宅を「長寿命住宅」と認定。5年ごとの点検のたびに今と今後、この家がいくらで売れるのかを算出し、顧客に示す。リフォームをすればその内容に応じて価値(売却金額)を高めることができる。
もし、示した価格より低かった場合は、最大500万円までの差額を保証する。そのため施主も安心して協会に加盟する工務店から住宅を買うことができる。
ただし、価値を保証してもらうには建てた工務店によるメンテナンスが必須だ。そのため工務店は将来的なリフォーム受注が見込める事になる。現在このシステムを利用する加盟工務店は全国70社まで拡大している。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/08/15更新)
-
1661号(2025/08/18発行)2面
-
1661号(2025/08/18発行)2面
-
1660号(2025/08/11発行)2面
-
1659号(2025/08/04発行)5面