資格合格者が1700人突破
戸建て住宅・アパート外壁の80%を占める窯業サイディング材と、屋根の50%を占めるカラースレート系屋根材を正しく診断し、塗装時に塗膜が膨れるなどのクレームを防止するための技術認定講習会と資格制度を提供している団体がある。木造住宅塗装リフォーム協会(東京都墨田区)だ。
同団体が行うのが、窯業サイディングメンテナンス診断士認定講習会。窯業系サイディング材に関して40年以上の経験を持つ「Dr.サイディング」こと古畑秀幸代表理事が、今までの実績をもとに基材の動きや特徴、塗装クレーム対策といった知識を伝授する。
具体的にはサイディングの歴史やメーカー、商品知識から、張り替えの工法、診断方法などサイディングに関わる多様な内容を盛り込んでいる。講習受講後に試験を実施し、合格者には窯業サイディングメンテナンス診断士の資格を提供する。合格率は8割ほど。資格制度は10年以上前に開始、累計合格者は1700人を突破した。
「講習は内容を重点的に絞り、4時間程度で行います。オリジナルのテキストを使用し、サイディングボードの水分量のチェック方法や、塗装可否の判定方法などの説明をします」(古畑代表理事)
講習後の試験に合格した受講者には修了証と認定証を発行する。認定証は免許証サイズで、外装に関する知識の証明として使われ、お客様に安心感を与えるといった利用をされている。
「まずは診断を行うことが大切です。診断書を発行し、その結果を踏まえた相談をしてもらうことで成約に繋がります。将来的には1社に1人認定を受けた人がいる状況にしていきたいと思っています」(古畑代表理事)
講習会は木造住宅塗装リフォーム協会の会員は5万円、非会員は10万円で受講できる。
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