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LIXIL瀬戸社長、窓リノベ補助金の停滞に危機感消費者認知3割以下

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LIXIL瀬戸社長、窓リノベ補助金の停滞に危機感 消費者認知3割以下

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「残念ながら今、窓のリフォームの補助金の進捗状況は思わしくありません」。LIXILの瀬戸欣哉社長は、政府の補助金事業「先進的窓リノベ2024事業」(環境省主幹)の予算消化率が停滞していることに対して、危機感を露わにした。

同補助事業は3月29日より交付申請受付が始まった。開始から5カ月を過ぎた9月2日時点で予算に対する補助金申請額の割合は、30%に留まっている。最終期限となる12月31日まで4カ月を切ったところで、残り7割を使い切ることが現実的でない状況だ。

LIXIL、加盟店に活用を要請

予算に対する補助金申請額の割合

先進的窓リノベ2024事業 進捗※9月2日時点

瀬戸社長は、7月24日に行われた2024年LIXILリフォームショップ全国オーナー会で補助金の活用を加盟店に訴えた。「このままだと全部使い切れない可能性が出てきております。特に残念ながら、一番頼りにしております皆様、LIXILリフォームショップでの窓のリフォームというのが昨年に比べて進捗が非常に遅れております。この部分を大変心配しておりますし、ぜひとも皆様のご協力をもう一度お願いしたいというふうに考えております」

窓リフォームへの補助金は「先進的窓リノベ事業」として前年度から始まり、1000億円という予算の9割を消化した。瀬戸社長は「昨年窓に関係する補助金が3省合同で1000億円出るという、歴史的な巨額な補助金が出て、大きく窓のリフォームのビジネスが伸びた。これは素晴らしいポイントだった」と手応えを口にした。

今年度はさらに350億円が上乗せされて1350億円となったが、この予算を使い切ることで、来年度以降も継続することができると瀬戸社長は捉える。「おそらくこれ(1350億円)を使い切ることができれば、断熱などに関する補助金というのは、かなり長く続けることができ、我々の業界としては、大きな力を得ることができる」

また、同社長は7月30日の第1四半期決算説明会でも同事業について言及した。同社の調査によれば、窓リノベができること、補助⾦があることを知っている消費者は3割を切っていることを明らかにし、業界を挙げての認知拡大が欠かせないと訴えた。「知っていただくという努⼒を当社が続けていくということで、需要を掘り起こせると考えています」

瀬戸欣哉社長

瀬戸欣哉社長

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