環境省は2025年度に向けた「予算概算要求概要」で、住宅関連政策「脱炭素で快適なくらし・ライフスタイルの実現」に総額1819億円を計上した。同省の温室効果ガス削減施策の第一の柱に位置付けられており、前年度の193億円から9倍近く増やしている。
増加した背景は、高性能のドア、サッシ改修への補助金事業「先進的窓リノベ2024事業」に相当する「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業【GX】」に、新たに1300億円が計上されたため。前回は補正予算で1350億円が計上されたが、今年度は当初予算に組み込まれた。既存住宅における断熱窓への改修に対して、2分の1相当額という高い補助率が維持される見込みだ。
ほか「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)推進事業」に38億円、「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業」に76億円が計上されている。2025年から新築住宅の省エネ基準適合が義務づけられるなど、求められる省エネ性能のレベルが上がることから、補助金の対象となるレベルも一段引き上げられており、ZEHレベルでは1戸55万円、ZEH以上の性能をもつZEH+(断熱等級6以上)で1戸90万円となっている。
最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
2024/12/2更新
-
1627号(2024/12/02発行)3面
-
1626号(2024/11/25発行)21面
-
2024/11/26
-
2024/11/25