矢野経済研究所(東京都中野区)が2014年(1~12月)の住宅リフォーム市場に関する調査結果を発表した。
2014年(1~12月計)の住宅リフォーム市場規模は6兆6511億円(速報値)で、前年比4.4%減(図1)。「増改築工事」は大きく落ち込んだものの、「家具・インテリア」は堅調だった。「設備修繕・維持」は5兆円を維持しており、堅調。前年の消費増税による駆け込み需要の影響を考慮すると、同分野の規模は拡大しているとみられる。

図1.住宅リフォーム市場の市場規模推移と予測
2014年第4四半期( 10~12月)の住宅リフォーム市場規模は1兆7562億円(速報値)で、前年同期比15.1%減(図2)。前年同期は消費増税に伴う駆け込み需要が顕在化し、四半期ベースで2兆円を超える状況だった。2012年度第4四半期との比較では微減にとどまっていることから、例年並みの規模であったことがうかがえる。

図2.住宅リフォーム市場の四半期別のトレンド推移
2015年の住宅リフォーム市場規模は6.4〜6.9兆円と予測。プラス要因としては「省エネ住宅ポイント制度」の復活、マイナス要因としては消費増税の反動減が2015年も継続するという懸念がある。

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2025/06/20掲載