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地獄の戦略策定159日間、赤字からの脱却劇
元々赤字だった街の電気屋。それをリフォーム事業の開始で、経常利益率6%へと改善させたのがツボイ(大阪府枚方市)だ。売上高は現在5億5000万円。リフォーム事業のみで3億3000万円と全体の6割を占める。どん底から這い上がった、成功の裏側を聞いた。
戦略策定には合宿なども行い、実働だけで159日を費やした
街の電気屋からリフォーム
同社は1974年、街の電気屋としてスタートした。主に家電製品の販売や修理を手がけていたが、2011年に転機が訪れる。2010年、2011年は家電業界にとってバブル状態だったが、バブルが崩壊すると経営が一気に悪化。次の事業を考えないといけないと販売店から忠告されていたが、軽く受け止めて何も対策を講じなかったと坪井良和社長は振り返る。「あれよこれよと物が売れなくなって、販売金額が2010年は4億7000万円だったのに対し、2011年は3億7000万円。元々どんぶり勘定で粗利率が低かったのに加えて、販売金額が落ちてしまったので赤字でした」
何をすれば良いか分からない中、坪井社長がひらめいたのがリフォーム事業だ。顧客の家を訪問すると、網戸や襖、障子などが破れたまま放置されているケースが多かった。なぜ直さないのかと聞くと「どこに頼めばいいか分からないし、知らない業者に頼むのが怖い」という。それを目の当たりにした坪井社長は「僕らが修理を担えばお客さんは喜ぶし、自社の助けにもなると思いました」と話す。
しかし、同社にとってリフォームは未知の世界。右も左も分からない中、知人に紹介されたのがTOTOリモデルクラブとリフォーム会社向けの経営者勉強会「Jackグループ」だ。まずは加盟し、自分で勉強を始めたと坪井社長。何を聞けばいいのかすら分からないゼロからのスタートだった。

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