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住設事業最大、有楽町店に見る驚きの光景
家電業界で2位※の8479億円を売り上げるビックカメラ(東京都豊島区)のリフォーム事業が本格化している。具体的な数字の明言こそ避けつつも、「着実にお客様は増えています」と、事業責任者である阪口修一氏は話す。事業開始から5年で取扱店は全国42店に及び、170人のスタッフが携わる。(※ 商業施設新聞2357号より)
【リポート/編集部 芦原拓】
2017年、有楽町店地下1階南側のスペースは一帯がリフォームコーナーに。面積は約180平方メートル
有楽町店に見る本気度
「リフォームをビックの新たな成長基軸のひとつに据えたい」(阪口氏)
同社の旗艦店である有楽町店に行けば、その言葉が真実であると実感できる。店内には「リフォーム」をアピールする驚きの光景が広がっていたからだ。同社最大級となる約1万3816平方メートルの面積を持つ有楽町店。その地下1階の南側スペースには仕切りが設けられ、丸々、リフォーム専用のコーナーになっていたのだ。
入り口で目に付いたのは、LIXIL「アメージュZ」の展示だ。これが施工費込みで「10万9800円」と大きく赤文字で書かれている。仕切りの中に足を踏み入れると、トイレ9台、キッチン5台、バス5台、洗面台6台が置かれている。さらには外壁塗装のパネルも展示。一般的なリフォーム店のショールームを上回る規模だ。商談用のテーブルは3台。専門の販売員が、接客に応じていた。
値札には、いずれも施工費込みのパック価格が書かれている。有楽町店の売れ筋は、キッチンならクリナップのステディア、バスならTOTOのサザナやWYシリーズTタイプ。いずれも価格は89万8000円だ。こうした均一価格を全国規模で打ち出している。
アピールはリフォームコーナーに至る過程でも見られる。まずは店舗の中心にあるエスカレーターだ。乗り場付近にカタログスタンドが置かれ、88ページに及ぶパンフレットやちらしが豊富に置かれていた。地下階に下りる途中には、側面に大きく貼られた広告が目に入る。さらに下りた地点では、念を押すかのように、内窓の展示コーナーが設置されている。
地下行きのエスカレーター途中で広告を見て「へえ~、リフォームもやってるんだ」とつぶやく女性の姿も(有楽町店)
42店舗で住設を扱う
同社が住設事業室を立ち上げたのは2016年のこと。「ビックのリフォーム」というブランド名とロゴを作り、2年後には、専用のウェブサイトを立ち上げた。現在、全国61店舗のうち42店舗が住設を取り扱い、販促スペースは拡大傾向にある。
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