ライフデザイン・カバヤ(岡山市)は、中四国地方を中心に年間1000棟の新築着工棟数を誇る、岡山県のトップビルダーだ。設立から40年間にわたり、注文住宅を主力に業績を伸ばしてきたが、10年前から事業の多角化を推進。新築を「既存事業」と位置づけ、「成長事業」「新規事業」の3事業を柱に成長を図っている。
新体制移行9年で年商約3倍の465億円に
住宅1本足打法から脱却し3本柱で成長図る
8県1都に展開
同社は、新築戸建てを中心に、不動産、リフォーム、エクステリア、特建、FCなど幅広い事業を展開する。1972年に設立後、岡山を地盤に注文住宅を手掛け、着実に売上を伸ばしてきた。2007年に売上高は100億円を超え、その後も堅調に推移したが、15年に窪田健太郎社長のもと新体制になって以降、受注棟数・売上高ともに大きく伸ばしている。15年から24年の9年間で、受注棟数は635棟から1000棟の約1.6倍、売上高は148億円から465億円の約3.1倍に増加した(予定)
売上増加の要因の1つが、エリアの拡大だ。15年以前は、岡山市と倉敷、津山、隣接する広島県福山市を商圏としていたが、18年に広島市、高松、東京、19年に姫路、21年に米子、沖縄、丸亀、加古川、福岡と、次々に拠点を開設した。現在は8県1都に計10支店、38の展示場を構えている。
また以前は、ローコストからハイエンドまで手掛けるマルチ戦略をとっていたが、富裕層向けのブランドを立ち上げ、高価格帯を主力商品とした。その結果、平均単価は1800万円から2800万円に増え、粗利率は25%から30%に向上。現在は注文住宅の「グランヅ」「CLTマスターズ」、企画住宅の「アレバ!」「カバコ」の4つをラインナップする。「棟数を追って営業担当者が疲弊するよりも、1棟を大切に受注して利益を確保します」(窪田社長)
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