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【大英産業】
北九州で143戸を販売
福岡県北九州市を拠点に、前期143戸の中古再販物件を販売しているのが、大英産業。会社全体売り上げ約300億円のうち、再販事業は20億円ほどだが、5年後をめどに全体売り上げの2割ほどを占める事業まで成長させたいとしている。
内装デザインは万人受けするものに
同社のメーン事業は、新築マンションと戸建て分譲事業。需要の減少、建築コストの高騰で事業拡大が厳しくなることが予想される新築事業に代わり、再販を中心としたストック事業を拡大させる。
不動産流通事業部の谷崎真吾課長は、「地場ではまだ新築の会社というイメージが強く、再販など中古不動産を扱っているということを知っている人は少ない。今後の伸び代は大きい」と話す。
同社の強みは、市内にある不動産会社とのネットワーク。同社では現在、市内で営業する不動産業者1500社のうち、8割ほどと密に連携。売り出された中古物件情報をいち早く入手するとともに、自社の再販物件についても積極的に販売に協力してもらっている。
安心して中古住宅が買える仕組みも取り入れている。24時間対応のコールセンターを設け、家のトラブル発生時に、素早く対応できる体制を整えた。
また谷崎課長が所属する不動産流通事業部は、中古不動産事業全般を取り扱う部署として、昨年10月に新たに誕生。こうすることで、社員の専門性を高める方針だ。
同社では、中古マンションを800万円ほどで仕入れ、200万円ほどのリフォームを実施。おおよそ1460万円で販売している。
「これまでは10人いれば8人くらいが気に入るような物件をつくってきた。今後はよりブランディング化するために、より尖ったコンセプトの物件を手掛けていきたい」(谷崎課長)
平均販売価格 1460万円
リフォーム費用 200万円(マンション)
再販事業売上高 20億円
マンション比率 70%
平均築年数 25年
【オレンジホームワークス】
物件はモデルルーム代わり
中古再販物件を年間46戸販売しているリフォーム会社が、オレンジホームワークス(東京都江東区)。全体売り上げは15億3000万円で、うち11億7000万円が中古再販。
見学会では、同じ物件に住む住人の1割が訪れる
同社は2003年に創業。当初は不動産会社からの下請けとして、中古物件を購入した顧客に対してリフォームを提供していた。徐々に元請け化を進め、4年前に中古再販事業を開始した。

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