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仕入れ、仕事、アフターの「質」にこだわり
関西の有力デベロッパー、阪急不動産(大阪府大阪市)がマンションの「全方位」展開に力を注いでいる。25年以上前から分譲してきた新築マンション「ジオ」を軸にしながらも、最近は中古マンションの買取再販や不動産仲介と改修を組み合わせた新提案など、あらゆるニーズに対応するマンションビジネスを展開。新築マンションについてはアジアでの開発もスタートし、事業の幅を広げている。
これまで再生してきた中古マンション。フルリノベーションされた室内は新築さながら
「スタイルズ」立ち上げ
「中古マンションでも『質』にこだわる。これが私どもらしさ」。こう話すのは住宅事業企画部事業企画担当の古城昭洋課長だ。同社が6月29日に発表した「スタイルズ」はリノベーション済みの中古マンションのブランド。トライアルは昨年よりスタートし、事業として本格的に確立させようと「スタイルズ」のブランドで売り出した。
関西ではフジ住宅(大阪府岸和田市)を筆頭に買取再販事業者がしのぎを削る。後発の同社が差別化策として打ち出したのが「質」だ。「具体的には三つのこだわりがあります。それは仕入れと工事とアフターサービスです」(古城氏)
中でも工事の質は他社と大きな違いがあるという。表層を直してリノベ済み物件として販売する事業者もいる中で、同社では基本的に一度スケルトン状態にして、躯体やインフラの劣化状況を診断し、質が落ちている箇所を補修してから、内装や設備を仕上げていく。
「一から専有部を作り直すことでクオリティを高められます。現在の新築マンションの性能に見劣りしません」。気になる改修費だが、「同業他社の2倍程度」(辻将仁課長)と質を重視したリフォームを行っている。

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