グロウイング、賃貸大家が自ら改修

入居率9割越えに

　賃貸マンションを保有するグロウイング（大阪府大阪市）が自社物件を自らリフォームし、入居率9割超を確保している。

大家自らリノベーションして家賃をアップ

　同社は現在7棟200戸を運営。3年ほど前から累計40戸の物件をリフォームしてきた。昨年末に工事した物件は、築29年８階建てマンションで、居室の面積35平米。単身の社会人をターゲットにしており、リフォーム前の家賃は6万5000円だった。

　改修コンセプトは自転車の室内保管。自転車を固定できる高さに棚を作り、荷物も置けるようにした。また、室内の清潔感を高めるために、トイレや浴室に繋がる空間を隠し扉にした。工事後に設定した家賃は7万8000円だったが、入居がすぐに決まった。「商品の仕入れと工事は自社で行いますので、コストはすべて原価でできます。20万円前後の工事コストで、5～10％の家賃アップを目指します」（栗山茂也社長）

　今後、依頼があれば他社物件でも改修工事を受け付けたいとしている。