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健康データをスマホで「見える化」する街づくり

健康データをスマホで「見える化」する街づくり

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「スマートヘルス」プロジェクト開始

 千葉県柏市、三井不動産らが共同で先進的な街づくりを進めるプロジェクト「柏の葉スマートシティ」では、2013年2月より同エリアに居住する生活者の健康に関するデータを調査する「スマートヘルス」プロジェクトを開始した。

 モニターとなる50名はリストバンド型ライフレコーダーを24時間装着する。これにより、毎日の歩数、消費カロリー、運動頻度や、仕事をしていた時間、安静にしていた時間、睡眠時間などの生活パターンも自動的に記録し、データとして蓄積される。データはパソコンやスマートフォンなどのタブレット端末で見られる。健康増進につながる運動などを積極的に行っていれば全体的に赤く、運動頻度が少なければ青くといったように、色分けによって自身の健康に関する行動がひと目で把握できるようになる。

 その他、SNSサイトを通じて、モニター同士が健康・運動・生活などのテーマについて情報交換することも可能。また、栄養士などによる「健康増進相談会」も定期開催し、専門家によるアドバイスも受けられるようにする。さらに、「健康ウォーキング教室」「睡眠健康教室」なども開催する。

 柏市の秋山浩保市長は「高齢化社会を迎える中で、地方自治体が住民の健康に対してどのようなことができるかと考えた場合、これまでは疾病治療とケアサービスなどの施設環境を整えるということが中心だったが、これからは病気にならないよう事前に予防する、健康管理をサポートしていくことが必要」と話す。同プロジェクトには、その他、イーソリューションズ日本ヒューレット・パッカード(日本HP)メディシンク等が参加している。

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