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住友不動産(東京都新宿区)は、「新築そっくりさん」の新商品として10月1日から「断熱リノベーションパッケージ」の発売を開始した。平成11年の「次世代省エネ基準」を満たした商品で、平成5年の省エネ基準建物と比較し、冷暖房費を約40%削減できる。
施工前に無償で省エネ診断を実施
新商品は"断熱性"に焦点を合わせた点が特徴。従来、「新築そっくりさん」は、旧耐震基準で建てられ、かつ老朽化が進んだ古い間取りの戸建て住宅を中心に定額制の改修提案を展開してきた。
近年、ストック住宅の中で新耐震基準以降の建物が増えるとともに、間取りも現代のライフスタイルに近いものが多くなったため、重点を「耐補強」「間取り変更」から「断熱」にシフトした新たな定価商品を開発した。
地域区分5の場合、天井は16Kのグラスウール155㎜、壁は16Kのグラスウール10㎜、床は24Kのグラスウール80㎜を施工する。家を覆うように高性能断熱材を敷き詰めた上、サッシはすべて「Low-Eペアガラス」に交換。
また、屋根には遮熱塗料を塗装することで省エネ空間を実現する。施工前には、「省エネ診断」を無償実施するため、実際にどのくらい断熱効果が改善されるかを、数値で確認できる点も特徴だ。加えて従来商品同様、外装と内装、水まわり設備の取り換えも商品に付加。耐震診断結果に応じて新耐震基準以下の評点だった場合は、オプションで耐力壁の施工もできる。
費用は30坪のモデルケースの場合、1230万円。間取り変更、耐震改修を商品価格に含まないため、従来商品30坪1360万円より割安となる。今期は販売棟数の1割を新商品で提供する計画だ。
住友不動産の「新築そっくりさん」事業は、前期に前年度比13%増の1053億円と過去最高を記録。完工棟数も10%増の8038棟と過去最高だった。ただ、今期は消費増税の影響が表れており、第1四半期の受注棟数は前年同期比70%の1659棟だった。今期は同事業で100億円強減の930億円を見込んでいる。
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