伊藤忠商事(東京都港区)は、建材メーカーの大建工業(大阪府大阪市)を完全子会社化する意向を示した。伊藤忠商事が100%を出資するBPインベストメント合同会社による公開買い付け(TOB)を行う。
伊藤忠商事はすでに36%の株式を持つ大建工業の筆頭株主だが、今後、最大で497億円を投じて全株を取得する見込みだ。
同社が目的として挙げるのは、まず国内住宅事業を中心とした収益力を強化すること。次に国内非住宅事業と、北米を中心とした海外事業の強化・拡大を図ること。
「今後人口減少に伴い新設住宅着工件数の減少が進むこともあり、市場規模は縮小する可能性が高いと考えており、このような厳しい市場の中で事業を維持・拡大していくためには、企業としての収益力を高める必要がある」(同社)
大建工業の株式分布状況
※3月31日時点。買い付け期間は10月10日までで、価格は1株3000円

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