レフィクシア、現場計測をスマートフォンで リアルタイムで情報を共有

レフィクシア（東京都港区）は、計測機「LRTK Phone」を開発した。スマートフォンに取り付けることで、端末の高精度GPSとカメラを利用した測位や、写真被写体の座標などが計測可能だ。

計測機「LRTK Phone」

アプリ上で点群撮影をした際の写真表示と距離計測

測量といえば、専門知識を持った人材を複数人派遣して、一軒家の計測にも1日を要していた。その後、現地から得た情報を一度図面に落とし込んでからCAD化するというのが従来の流れだ。

それに対して同製品はスマートフォン接続後に専用アプリを利用して現場撮影をすると、位置座標や点群データの計測が可能。アップロードをするとウェブアプリ上でその確認ができる仕組みだ。「開発当時、製品とアプリの同時開発に一番苦労しました。計測器が事務所に戻ってこないとSDカード内の情報が確認できず仕事が進まないという悩みをアプリ連携により解消しました。スマートフォンという誰しも使ったことのある製品で計測をするので、若手の従業員でも図面に必要なデータを揃えることが可能になりました」（代表取締役・東京科学大学特任助教・高安基大氏）

協力会社へのデータ共有もウェブアプリ内で完結する。共有するデータとパスワードを設定することで、測位座標のデータの送付もできる。

今後はマンションの基礎工事やエクステリアの現場での普及を目指す。「この製品の強みは、リアルタイムに情報を手に入れることができる点です。例えば、東京の企業が大阪の案件を受注して現地調査をする際、即日で情報を手に入れることが可能です。この強みは現場へ訪問する時間や人材が足りないという課題に大きく役立つと思います」と高安氏は語った。

同製品の重量は125g、厚さ13mm。バッテリ内蔵で6時間まで利用可能だ。

代表取締役　東京科学大学　特任助教　高安基大氏

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