約6000戸にLPガスを供給するアポロガス(福島県福島市)は約1年前からTVでの宣伝を開始するなど、太陽光発電の販売に力を入れている。2011年秋ごろから引き合いが増加し、1年半前は月2~3件であった契約件数が15件ほどに増加した。
「TVの天気予報の背景に自社の太陽光PRが流れる"フィラー"を週1回のペースで行っています。その際に15秒のCMも2回流れます」(相良元章専務取締役)

▲アポロガスのショッピングセンター内の店舗
この告知効果により、今では市内だけではなく県内全域から引き合いが入るようになった。県の補助金が3月からkW当たり5万円出ることも需要を後押ししている。
「以前は4kWぐらいの設置量でしたが、今は平均4.5~4.6kWの設置になっています。中には10kW近く付ける人もいます」(相良専務)
同社ではCMでの告知のほか、月1回のペースで太陽光関連のセミナーも行う。セミナーは自社で行うもののほか、大学の社会人講座や公民館で実施する市民向け講座の講師として呼ばれることもある。内容は基本的な太陽光の説明から、市内に設置した住宅の発電量実績に基づいたデータの紹介をするほか、銀行や信用金庫などからどのくらい借り入れができるかなど、ファイナンスについての話もすることが特徴だ。
「具体的な提案では、暖房などを含めた住まいのエネルギー効率化の提案もします。太陽光は売電した方が得ですから、家庭の電気の使用量をなるべく減らした方がいいわけです。すると暖房はエアコンではなく、ガスや石油の暖房の方が良いときもあります」(同専務)
今期は太陽光とリフォームで5億円の売り上げを目指している。

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