昨年10月、一般社団法人eco給湯器セーフティ機構(神奈川県横浜市)が設立され、エコキュートなどの給湯器施工と接客に関する研修を実施している。4カ月弱の間に17社が複数人を送り込み受講した。今後は研修を通じて業界の給湯器施工品質の安定供給化を進めていく方針だ。
施工技術と接客の研修実施
佐藤公治代表理事(右)
伊從慧太施工人材育成部部長(中央)
手嶋由美子理事(左)
一定水準以上の
スキーム作りを
同団体は主に電気給湯器業界の施工品質向上を事業目的に設立された。ガス業界では機器の施工に関しての認定制度と資格更新制度により一定の水準でスキルが保たれる仕組みがある。一方、電気給湯器は専門の資格がないため、「われわれが先駆けとなり認定資格制度を作ることで、エコキュートやガス給湯器の施工を一定水準以上の品質でお客様に提供するスキームを作りたい」と佐藤公治代表理事は話す。
電気給湯器の施工に必要な電気工事士2種の資格では、給湯器設置の実務の一部しかカバーできておらず、施工品質の担保につながっていないのが現状だ。研修制度を確立し、課題解消を進めていく。
研修は神奈川県と大阪府で賃借する2カ所の施設で行う。研修内容は、エアコン施工など電気工事の経験がある参加者と未経験者に分けて実施。電気工事経験者の場合、推奨コースはリモコンや配管の巻き方、機器取り扱いの注意点などの技能と座学、マナーなど10日の研修と、研修の間に30日間の現場OJTを実施。合計40日間の内容となる。
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