住友林業(東京都千代田区)は2014年3月期決算を発表し、売上高は前年同期比15.1%増の9730億円、経常利益は同24.4%増の336億円となった。経常利益が300億円を超えたのは同社では初。
特に好調だったのは住宅事業とリフォーム事業。
リフォーム事業は完工高が同17.9%増の593億円と好調。経常利益は51.8%増の41億円となった。同事業はグループの住友林業ホームテックが担っている。
市川晃社長は「ホームテックは早期に売上高1000億円にしたい。そのためにはただ量を追いかけるだけではなく、質を追求していくことが大事」と話す。
住宅事業の売上高は同8%増の4654億円、経常利益は同22・8%増の322億円だった。
注文住宅事業の完工棟数は同6.4%増の9364棟。ビッグフレーム構法、環境機器配慮商品の導入が伸び、完工単価が上昇したことも売り上げを押し上げた。また、木材建材事業の売上高は同14.3%増、経常利益5.2%増だった。
一方、今期については増収減益の見通し。消費増税により主力の住宅事業と木材建材事業が伸び悩むと予測。売上高は1.8%増の9900億円、経常利益については4.7%減の320億円。落ち込みをカバーするために海外事業、ストック事業に注力していく方針。
ストック事業については戸建てリフォームの他、マンションリフォーム、集合住宅1棟の買取再生販売などについても取り組んでいく。

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