ミサワホーム(東京都新宿区)は2016年度にリフォーム事業売上高1000億円を目指す。このたび開催された決算発表会で竹中宣雄社長が明らかにした。同社では今後3年間の経営方針「新中期経営計画」を策定。少子高齢化や消費増税などの影響で、先行き不透明な新築住宅事業に依存した経営を刷新する。中でもリフォーム事業を大幅に強化する。
前期のリフォーム事業の売上高は前年同期比11%増の647億円。営業利益は同14%増の142億円。今後は2014年度に売上高675億円、2015年度に820億円、2016年度に1000億円と拡大を図っていく。現状のリフォーム事業の売上高は全体売上高の15%を占める。これを2016年度に20%に引き上げる。
具体的な強化策は3つ。1つはリフォーム営業社員を増やす。現状983人の社員を3年で約400人増員し、1360人体制を築く。同社では今後3年間で販管費に261億円を投資する方針で、大半をこのリフォーム営業の人材強化に充てる。
2つ目が一般エンドユーザーの中・大規模リフォームを増やすこと。OBから発生する小工事は専任会社が担当し、リフォーム営業担当はより規模の大きいリフォーム営業に特化する。現状売り上げの6割がOBで一般が4割。一般は大型を伸ばしていく計画。
3つ目が営業対象の拡大。従来の戸建て以外のマンションや非住宅、旅館・ホテルなどのリフォームを強化する。特にマンションに注力する方針で、東京都三鷹市にはショールーム「マンションリフォームプラザ」を設置。今後も同様の店舗を相当数増やす方針。
竹中社長は「2016年度に1000億円というのは、2013年度比で55%増。非常にハードルは高いがチャレンジしていきたい」と話す。
なお同社の全事業の2014年3月期決算は増収増益。売上高は前年同期比7・9%増の4260億円。経常利益は5・6%増の126億円だった。

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