計画下方修正し通期は前年度割れに
ミサワホーム(東京都新宿区)の2014年度上半期、連結リフォーム売上高は、前年度比5.5%減の293億円だった。消費増税による大型改修需要の減少などが要因。上期の実績を受け、期初通期で675億円だった計画値を前年度の647億円を下回る612億円に下方修正した。
下期のリフォーム売り上げ計画は前年度比5%減の319億円を計画。注文住宅や分譲住宅の受注が10月からプラスに改善するも、リフォームは、いまだ前年度割れの状況が続き、厳しい状況にある。受注残高は、前年度比38億円減の126億円。11月以降、需要が回復しないと修正計画値の達成も難しい。
竹中宣雄社長は「一番落ち込んでいた大型リフォーム、それにきちんと対応していく」と話す。案件自体は減少した上、営業人員増員もできていない。ただ対応する社内体制は整いつつあり、契約率の向上を図る考え。
具体的な体制変化の1つ目としては、大型工事の対応人員の拡充。設計担当者などのバックアップ要因を増やした。また、10万円以下の工事は外注事業者に委託した上、10~30万円の工事はクイックメンテ30という小工事専属部隊が対応する。
数の多い少額工事を別枠にすることで、リフォーム営業担当者が、大型工事に取り組みやすい仕組みを構築した。首都圏のミサワホームイングで先行して動いており、全国に同様の仕組みを波及していく。
また、需要の高い首都圏では、下期中にミサワホームイングとミサワホームイング多摩の2つに分かれていたリフォーム会社を統合し、効率化を推進する計画だ。
将来的な方向について竹中社長は、「マーケットの変化に備えて、循環型の経営にしていく」と話す。戸建て中心の企業から生活全般にドメインを移行。4月に発表した新中期経営計画では、住まいに関するすべての提案ができる企業を目指す――という方向性を打ち出している。
その中でリフォーム事業は2年後の2016年度に1000億円の計画を掲げており、今年度のつまづきはあるものの、大きな拡大を目指す。

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