旭化成リフォームは、1階の全改装リフォーム商品「家事郎(イエジロー)の一日」を5月1日に発売した。同商品は、「夫の家事」の視点からアクティブシニアライフを豊かにする観点で開発。高齢になっても自立して住み続けられる家づくりをリフォームで実現する。

シニアに向けた1階の全改装リフォーム商品
「家事郎の一日」発売開始
「53%」―――この数字は定年退職後、家事に参加したいと答えた夫の数だ。約半数の人が家事参加に意欲を示しており、参加を望む妻も約8割存在する。さらに、積極的に家事に取り組む夫は取り組まない夫の約2倍、「毎日楽しい生活が送れている」と感じ、家事に取り組まない男性の妻は取り組む男性の妻と比較し、2.5倍以上ストレスを感じていることが分かった。
「家事郎の一日」はそうしたデータのもと、夫の「家事をやらない」「やり方が分からない」などの理由を改善する改装商品として開発された。
具体的には、2階はそのままに1階を全面改装。寝室などの基本的な生活機能をすべて1階に集約することで日常の掃除範囲を半分にする。その上で、パッと一目で収納場所がわかるリビングの壁面収納や半畳で収納力のあるキッチンパントリーなどを設置。夫でも簡単に片づけができる工夫を施した。洗濯では、物干し、取り込み、たたむ、収納までの工程を寝室に集約。サポートアイテムとキッチンや浴室などの設備交換、内装工事等をパッケージ化し、価格は980万円となる。
商品名となっている「家事郎」とは退職後に家事を楽しむ夫達の名称。例えば、料理に探求心を注ぐ「厨房のヨウジ」、白さにこだわる「洗濯のカンタ」など、妻が「こんな夫になってほしい」という人物像を7人作り出した。エンドユーザー向け冊子には彼らが登場し、家事を楽しむ夫の生活が掲載されている。
同商品は旭化成の新築住宅ストック24万棟のうち、60歳以上が居住する約10万棟が対象。他の1階のフルリフォームと合わせ年間200棟の販売を計画する。大型改修の拡大により、売上高の58%を占めるメンテナンス系の工事ではなく、28%の改装工事の更なる拡大を図っていく。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/04/01更新)
-
WEB限定記事(2025/03/27更新)
-
1640号(2025/03/10発行)5面
-
1640号(2025/03/10発行)3面
-
1632号(2025/01/13発行)3面