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LIXIL・TOTO、中期計画に意外な共通点

LIXIL・TOTO、中期計画に意外な共通点

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「デザイン」「グローバル」、共に推進

 国内大手住設メーカーのLIXILTOTOが中期経営計画を相次いで発表した。2社が打ち出した戦略は「デザイン」と「世界基準」と同じものだった。両社の戦略について解説する。

TOTO 喜多村円 社長とLIXIL 瀬戸欣哉 社長

「差別化、差別化、差別化」

 11月6日、LIXILが行った中期経営計画発表の場で、瀬戸欣哉社長は約40分間の間に「差別化」という言葉を30回以上使用した。

 就任以来2年間にわたり自社のバランスシートの改善に取り組んできた瀬戸社長は来期からの2年間で「利益率の向上」を掲げた。今期の事業利益率の見込みは5.5%。それを2021年3月期で7.5%まで拡大させる計画だ。

 その施策が「差別化されたサービス、商品、ビジネスモデル」だ。特に商品については「イノベーション、ブランド、デザイン、どれも重要ですし、そういった商品をどんどん出せる体制にしていかなければならない」と瀬戸社長は話す。

 特に住設機器については「デザイン力」を強化する。すでに同社はデザインの向上に力を入れており、日本のグッドデザイン賞やドイツのレッドドット・デザインなどの世界のあらゆる賞で、前期は67件、今期はすでに71件受賞しており、世界基準でデザイン性の優れた商品を開発している。

 また、子会社のGROHE(グローエ)のシャワートイレ「セシリアアリーナ」はドイツ国内の今年上期の販売シェアで20%を獲得しナンバーワンプロダクトとなった。

世界のどこでも売れる商品を

 同様にTOTOも世界を視野に動いている。日本で8月1日に販売を開始したトイレ「ネオレストNX」は11月1日に中国で販売を開始し、今後世界でも順次開始していく予定だ。同商品は同社の販売予測の3倍のペースで売れるヒット製品となっている。また、LIXILと同じくレッドドット・デザインを受賞した台付シングル混合水栓「GOシリーズ」は4月、なんとベトナムが最初の出荷国となり、その後5月に日本で、6月に中国で発売を開始。日本にとらわれないビジネス展開を進めている。

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