
世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」。開催期間中は、街中が多くの人で賑わう、まさに「デザインの祭典」だ。いち早くトレンドをキャッチできるチャンスの場なる同イベント。今年の見どころをキッチンジャーナリストの本間美紀氏が解説する。

今年のミラノは熱気が違いました。それもそのはず、57回目となる今回の来場者数は前年比125%増の43万人。盛り上がりの一因として、ミラノサローネ運営会社を統括するクラウディオ・ルーティ社長が開催に先駆けて発表したマニフェストが大きく影響していると言われています。
細いフレームをベースにしたキッチンデザインが増えた(アンコーナ社)
自身が生まれ育ったミラノの街への愛、そしてイタリア政府と行政機関によるイタリア家具産業への支援表明、さらに世界中の建築業者やデザイナーを集める動員力などのビジネス効果が記されており、投資家からの注目も集めたと言われています。日本ではなかなか認められないことですが、社会に方向性をはっきり表明する。これが経済を動かすのだと実感させてくれました。
そんな中、2年に1度併催される国際キッチン家具見本市「エウロクチーナ」は4ホール2万1800平米を使って110社が出展しました。
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