デザインも型紙もオリジナル
オリジナルデザインで人気を集める襖がある。和室のある物件が減っていく中、紙戸屋・中野表具店(大阪府大阪市)が「うちでしかできない襖をつくろう」と10年前に生み出した商品。印刷や工業糊を使ったものではなく、すべて天然素材、柄付けから加工まで店内で行う。
左:襖の施工例。色や柄も自由に選べる
右:華やかな熨斗(のし)模様の襖
日本画に使用される、墨、胡粉、雲母を中心に、定着(接着剤)には膠などを使用。印刷では表現しきれない画材の質感が感じられる襖紙となっている。物件のサイズに合わせて柄配置を変えるセミオーダーで、世界に一枚しかないオリジナル襖を作成できる。襖椽や引き手にもこだわってコーディネート。
組立を行うのは店主の中野泰仁氏。柄付けの染師は夫人の幸代氏で、柄の型紙デザイン・制作は店主の妹の智佳子氏が手掛ける。
一般住宅の他、店舗や旅館といったデザインにこだわる施主からの注文が集まっている。

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