潮田氏は退任へ
LIXILグループ(東京都千代田区)の定時株主総会が6月25日に開催され、混迷していた経営人事に決着がついた。総会では、瀬戸氏を含む「株主提案」の取締役候補の8人が全員選任た。一方で、会社提案の候補者8人のうちで、選任されたのは6人だった。総会後の取締役会ではCEOに選任され、経営トップに返り咲いた。
←瀬戸欣哉CEO
発端は2018年10月31日付けで公表された瀬戸欣哉氏のCEO退任、旧トステムの創業家である潮田洋一郎氏のCEO復帰となる人事異動だった。「プロ経営者」として潮田氏に招かれた瀬戸氏は、事実上更迭された。
突然のCEO交代に、まず海外投資家が「経緯に問題がある」と異議を唱えた。今年3月、同社の株式を有する英米の機関投資会社4社が潮田氏の解任を求め、臨時株主総会の開催を提案。 同じく同社の株式を持つ旧INAX創業家で同社取締役の伊奈啓一郎氏なども賛同したことで、総会の招集基準を満たすことになった。

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