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《断熱最前線第4回》YKKAP、戸建て改修で新築以上の性能に

《断熱最前線 第4回》YKK AP、戸建て改修で新築以上の性能に

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見学会、延べ800社・2000人が来場

 全国の工務店やリノベーション会社とコラボレーションし、戸建て住宅をリノベーションして新築以上の性能を実現しているプロジェクトがある。YKK AP(東京都千代田区)の「戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト」だ。改修でどれほど断熱性能や耐震性能を向上できるのか聞いた。

YKK AP リノベーション本部 営業統括部開発営業部課長 岩崎武 氏YKK AP リノベーション本部
営業統括部開発営業部課長
岩崎武 氏

HEAT 20G2レベルに向上

 神戸・六甲にある築37年の戸建て住宅のリノベーション事例では、神戸の建築会社KIMURA-GRITグループ(兵庫県神戸市)と共働し、吹き抜け空間を設けながらも高性能な住宅へと再生した。

 断熱改修では、吹付け硬質ウレタンフォームA種3を屋根250mm、壁90mm吹き付けた。また、床断熱と基礎断熱を併用し、ポリスチレンフォームを基礎65mm、大引間にポリスチレンフォーム50mmを施工し、開口部は、トリプルガラス樹脂窓APW430と真空トリプルガラス樹脂窓APW330、木質耐震フレームFRAME IIなどを採用した。

それにより、断熱性能は2.44[W/m・K]から0.43[W/m・K]へと向上し、HEAT20(注1)G2レベルに。 冬期の朝の室温のシミュレーション(注2)では、改修前10.2℃に対し、改修後17.2℃、年間冷暖房費のシミュレーションでは、改修前後で約6割削減できるという結果を得ている。

神戸・六甲にある築37年の戸建て住宅をリノベーション。HEAT20G2レベルに向上

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