ニチハ増収増益、国内シェア拡大3%増《決算報告2020年3月期》

高付加価値商品の拡販などから増収増益、国内シェア3％増の51％に拡大

ニチハ（愛知県名古屋市）は、5月8日、2020年3月期の決算を発表した。連結売上高は、前期同期比3.8％増の1237億2200万円、営業利益は同3.0%増の130億9800万円、経常利益は同2.8％増の135億100万円、純利益は同8.7％増の107億7300万円の増収増益となった。

国内外装材事業は、高付加価値商品の拡販などにより、同4.0％増の975億3600万円。そのうち主力の窯業系外装材は同4.3％増の889億2200万円、金属系外装材は同1.0％増の86億1300万円。その結果、窯業系外装材業界の販売量が減少する中、同社の業界内シェアは、同3.1ポイント増の51.0％と拡大した。

また国別の売上高では、日本国内が同4.5％増の1486億4800万円、アメリカは同5.0％増の157億円2700万円と増収だったが、中国は同2.7％減の35億290万円と減収となった。

なお2021年3月期は、国内、米国市場ともに新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の落ち込みで、現段階では連結売上高は同9.5％減の1120億円、営業利益は同38.9%減の80億円、経常利益は同37.8％減の84億円、純利益は同43.4%減の61億円を見込んでいる。