LIXIL(東京都江東区)は2021年3月期第3四半期(4-12月)決算を発表した。連結の売上高に当たる売上収益は前年同期比9.9%減の1兆355億900万円、事業利益は同13.8%減の452億2000万円、営業利益は同24.9%減の371億6000万円、税引前利益は同40.7%減の351億5200万円、四半期利益は同48.4%減の209億9900万円であった。
引き続き減収減益が続いているが、事業利益は第3四半期の3ヵ月で見ると増益を達成するなど回復の傾向。
ウォーターテクノロジー事業は売上収益は同7.4%減の5774億円、事業利益は同11.2%減の464億円で減収減益。しかし3Qの3ヵ月では海外が増収増益、日本事業も減収ながら増益と回復に向かっている。日本では非接触への関心の高まりから、タッチレス水栓を中心とした衛生陶器、洗面化粧台等が伸長。今期は水栓金具だけで前期比12.6%増の156億円を売り上げた。ハウジングテクノロジー事業は売上収益は同12.2%減の3661億円、事業利益が同2.3%減の260億円でこちらも減収減益だった。
また、2021年3月期の通期連結業績予想の修正も発表された。売上収益は前回発表から300億円増で前年比8.9%減の1兆3800億円、事業利益は同175億円増で同10.1%増の575億円、営業利益は同275億円増で同7.8%増の345億円、税引前利益は同275億円増で同25.4%減の305億円、非継続事業を含む最終純利益は同140億円増の330億円とするなど、大幅に上方修正した。
主な要因はデジタル化の推進による利益率の改善。コロナ禍においてデジタル化の推進等の取組みが奏功し、ショールーム来場者数の減少に反し成約率が向上するなど、国内リフォーム売り上げが想定以上に伸長した。またデジタルツールの活用は販管費の削減し、利益を押し上げた。

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