給湯器の国内大手で2020年12月期にグループ売上1838億円を達成したノーリツ(兵庫県神戸市)。マーケティング企画部企画室室長の清水敬介氏は「衛生」や「省エネ」という言葉に敏感になっているユーザーに対して、除菌機能を搭載した給湯器に注力していく、と語る。販売戦略を聞いた。
【リポート/編集部 山蔦和磨】
「GT‐C62」シリーズ。浴槽内のお湯の除菌を行うことができ、コロナ禍にアピールできる
点検お知らせタイマーで需要獲得
2020年12月期では112万3000台の給湯器を販売した。コロナで「衛生」や「安全」に対する世間のニーズが盛り上がっている風潮に乗るため、除菌機能が搭載された給湯器「GT‐C62」シリーズに注力している。
「浴室内にカビが生えにくくなったり、配管の掃除が定期的に行われるような給湯器は存在していましたが、このシリーズは、浴槽内のお湯を除菌するというもので、業界で初めての試みを達成した唯一の商品だと思います」
追い焚き時にお湯に除菌効果のある光をあて、きれいなお湯を浴槽に戻すというもの。「99%以上の細菌を除菌することができます」。人感センサーが浴室への入退室を検知し、人がいない時に自動で除菌を行うことも可能。「自分より前に入浴した人がいてもきれいなお湯を楽しむことができます」と清水氏。

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