住宅クロスは、かつてはどんなインテリアにも邪魔しない脇役として、白色系の無難なものが採用されていた。だが最近は、大胆な色や柄で部屋のフォーカルポイントを作り出したり、調湿・消臭などの機能で部屋の悩みを解決したりとクロスの役割が改めて注目されている。色褪せたクロスを張り替えるだけでも部屋の雰囲気が一新する。おうち時間が増えた今、トレンドを踏まえたクロスの張り替えを提案してみよう。
クローズアップ建材 クロスの基礎知識
一般的なクロスは、大きく「量産タイプ」と、標準価格(定価)が㎡あたり1000円を超える「1000番台タイプ」に分かれる。量産クロスは、手頃な価格で展開するオーソドックスな大量生産品。賃貸住宅やマンションなどに使われることが多いが、定番商品のため、廃番になりにくいメリットもある。1000番台クロスは色柄が豊富で、抗菌・抗ウイルスや高耐久などの機能を持つものが多い。また各社ともその中から「リフォ―ム推奨タイプ」をセレクトしている。リフォームでは古い壁紙の裏紙を均一に剥がすことが難しく、凹凸が残る場合も多い。そのため下地に影響の出にくい、厚みがあるものが選ばれるが、その施工の高さから最近は「新築からリフォームまで」と兼用を謳う見本帳が多い。
リフォームで使える見本帳
- らくらくリフォーム プレミアム 2021-2024
- リリカラ[2021年5月発行]
- 下地の凸凹が目立ちにくい「リフォームに役立つ商品」を厳選し、壁紙100点、クッションフロアなど床材16点を収録。壁紙は全点、住宅向けの準不燃壁紙。きれいに仕上がる商品として、リフォームだけでなく「新築にも最適」とされている。

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