嵯峨商事(富山県高岡市)が1年前から販売する抗菌・抗ウイルス畳「エバーグリーン」の販売総数が約3万畳となった。畳の全体ニーズが減少傾向にある中、衛生をキーワードに右肩あがりに需要が拡大している。
抗ウイルス需要で3万畳を販売
効果持続性は5年以上
抗菌・抗ウイルス加工畳「エバーグリーン」の導入施設
エバーグリーンは畳業界初の抗菌製品技術協議会の抗ウイルス認定を取得した製品。特殊な薬品をコーティングしており、菌やウイルスが加工畳に触れると不活化する。抗菌・抗ウイルスコーティング被膜は、促進耐候性試験で5年以上残ることが実証済みだ。
畳表には、住宅建材メーカー大建工業(大阪府大阪市)の和紙畳表を使用。万が一飲み物をこぼした場合でも、拭くだけで汚れを除去できる。玩具などの傷もつきにくく劣化もしにくい。
立浪智大社長は「今年はたくさんの畳屋さんに扱っていただき、機械ラインも一本なので2カ月待ちになってしまいました。今後は機械ラインを増加し、設備環境を整えていきます。また宿泊施設や飲食店などの感染症対策の安心材料になれるよう、空間の提供やウイルス対策の定番商品として提供していきたいです」と話す。
今年の販売目標数は5万畳。主な導入先は宿泊施設。今後は全国の流通網を通して、一般住宅向けにも提供していく予定。

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