プレキャストコンクリートなどを企画、製造している沖坤(沖縄県名護市)は、沖縄で採取した風化造礁サンゴを主原料とした左官材「サンゴの塗り壁」を販売している。
風化造礁サンゴとは、壊滅したサンゴ礁が、長い年月をかけ化石化し海底に堆積したもの。化石化したサンゴは多孔質物質であり、調湿や消臭、ホルムアルデヒド吸着分解の効果がある。同商品は、この風化造礁サンゴを0.6mm以下に微粉砕したものを主原料としており、同じ効果を発揮する。
リニューアル後のパッケージデザイン
色は製造過程で割れた赤瓦を配合したピンク色、琉球石灰岩を配合した白色、南部石灰岩を配合したアイボリー色、沖縄の赤土を配合したベージュ色、風化造礁サンゴの色を生かしたホワイトグレー色の5色展開。すべて天然素材の色にこだわった。
施工方法は、完全プレミックスのため水を加え攪拌後、金鏝、木鏝、スポンジ、ハケ引きなどで仕上げる。多様な表現が可能だ。1袋20キロで、価格は税別1万3000円から。1袋より全国に配送可能。
同社の比嘉卓也氏は「天然の顔料を使用しているため、商品の色味は多少異なることもあります。自然の風合いを感じてもらえたら嬉しいです」と話す。
同商品は2002年から販売している「琉球の塗壁」を2021年にリニューアルしたもの。名称やパッケージデザインを変更し、サンゴを使用した塗り壁材であることをエンドユーザーに伝えやすくした。
「弊社では、使って育てるを合言葉に、サンゴサイクルのブランドulu#353196を2021年に立ち上げました。私たちの思いがこもった沖縄発の建材を、ご家族や若い方にも使ってもらいたいです」(比嘉氏)
比嘉卓也氏

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