世界随一の機能性とデザイン力をもつ日本のトイレ技術。便利さと快適さの先には、あらゆる好みやライフスタイルに応えていく気概が感じられる。
クローズアップ建材 トイレの基礎知識
昨今のトイレをはじめとするサニタリー空間の機能性や清掃性は高水準に到達した感がある。オート開閉や洗浄などの自動操作や清掃に関わるものや、除菌や節水にも、これ以上どう進化するのだろうという水準に達している。
タンク式はよりスリムでシャープに、タンクレストイレは形状を追求したことで、日本のグッドデザイン賞だけでなく、海外の著名なデザイン賞を受賞するモデルも多い。節水機能では、トルネード洗浄機能をはじめ、より勢いよく水が流れることで少量の水で汚れを落とす技術もまた、これ以上ない進化を遂げている。便器内部は汚れがつきにくいフチなしで、外装も凹凸を最大限カットしてひとふきできるものが主流になっている。
色や使用素材のバリエーションも、各社とも従来モデルには少なかったものに挑戦しているのが昨今の特徴だ。便器やトイレ空間においても「心地よさの多様性」を提示しているといってよいだろう。
- 陶器とマテリアル調の融合
- ネオレストLS[TOTO]
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約1200℃で焼き上げたナノレベルになめらかな陶器表面は汚れが落ちやすく、陶器の質感を引き立てる金属調のアクセントを施した装飾が高級感を醸し出す。同社の従来技術である「きれい除菌水」や「ノズルきれい」「トルネード洗浄」は少ない水で効率的に洗浄、吐水口も見えず見た目もすっきり。

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