YKK AP(東京都千代田区)は内窓の製品「マドリモ内窓プラマードU」の納期遅延が10月17日時点で、86%まで回復していると発表した。最大200万円が補助される国の補助金「先進的窓リノベ事業」の影響により消費者ニーズが急拡大したことを受け、注文から出荷まで最大で約3カ月かかっていた状況から改善されてきている。
「マドリモ内窓プラマードU」の設置例
同社によれば、「マドリモ内窓プラマードU」の販売数は、補助金の交付申請が始まった2023年4月から8月までで前年同期比の約3倍となった。また、窓を交換する製品「マドリモ 断熱窓」も同約2.2倍と需要が急拡大した。「設備強化と社内で内窓の供給に携わる人員を増やすことで、(納期遅延に)対応いたしました。来年度も『デコ活』の補助金があると聞いていますので、対応できるようにしていきたい」と、同社広報は話す。
なお、10月17日時点での「先進的窓リノベ事業」の予算に対する申請額の割合は、戸建て住宅が71%、集合住宅が77%。
「デコ活」とは、環境省が提唱する脱炭素に向けた国民運動の愛称で、同省はこれに関わる断熱改修の来年度の予算1170億円を要請している。

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