LIXIL(東京都品川区)は、同社最高峰のシステムキッチン「リシェル(RICHELLE)」をフルモデルチェンジすると発表した。4月1日より全国で発売開始する。
リシェルはこれまでリシェルSIなど複数のラインナップがあったが、今回は新たに「リシェル」という名称に統一しての発表となった。2010年から発売開始したリシェルは、2015年にセラミックトップが登場。2020年に新カラーが登場して以来、4年ぶりのリニューアルとなった。同社広報は「2024年に水回り事業が100周年を迎えたことと、製品開発のタイミングが合ったのが理由です」と背景を話す。
最大のポイントはリシェルの売りであるセラミックトップに3つのアップデートを施した点だ。1つ目はワークトップ、サイド、エンドパネルに、従来よりスリムなデザインが加わった点だ。「薄さが洗練された印象を演出し、キッチンのフォルムを美しく引き立てます」(同社)
扉のデザインにも高級感のある金属調の塗装扉が加わった
2つ目は、約3割の軽量化に成功した点だ。セラミックトップの課題は、人造大理石より重く大きいことだったが、これを改善した、と同社。従来品より約2/3ほどに軽くなり、搬入時の負担を軽減する。「ワークトップの分割対応もできるようになり、エレベーターを使用して搬入が必要なマンションなどのリフォームでもお選びいただけるようになりました」
セラミックトップが生まれ変わった
さらに新カラーも加わった。黒系のラパートカーボンと白系のラパートシルクの2種類だ。漆黒や純白といった極端なカラーリングではなく、柔らかな色合いになっている。「最近の空間トレンドはモノトーンが主流ではありますが、黒や白が極端ではなく、やや色味やグレーさを帯びたものが人気となっています」
新色のラパートカーボン(左)とラパートシルク
コンセプトは「細部の美しさまで追求した、ミニマルなデザイン」。販売価格は間口255cm 奥行65cm 基本プランの場合、 87万4000円(税抜)~としている。

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