室内で多くの面積を占め、住まいのキャラクターを決定づける壁材を、どのような素材とデザイン、色味で仕上げるか。作り手と住まい手の双方がもつこだわりが、新たな逸品を生んでいる。
クローズアップ建材 壁材の最新トレンド
壁材といえば、やはりクロスが思い浮かびがちだが、パネルや木材、漆喰や珪藻土をはじめとする塗り物など、じつに多くの素材とデザインのバリエーションがある。どの壁材を使うかでまったく異なる室内の雰囲気ができあがる。クロスであればメンテナンスのしやすさ、漆喰であれば優れた調湿性というように、それぞれがもつ機能面のメリットも踏まえて、何を優先するかで選ぶのが賢明だろう。
例えば、工場から出るデニムの端材をアップサイクルした繊維壁は、生活の中で発生するキズや穴を自身で補修可能。また、東南アジアで漁船や家屋に使われていた古材、コーヒーショップで使用済みのコーヒー豆など廃棄物を再利用したものは、昨今ニーズの高い「エコロジーでサステナブルな住まいづくり」にしっかりと合致する。また、抗菌や消臭といった、日々の暮らしを快適にする機能を備えたフリース壁紙など、その素材と活用方法も多岐にわたっている。

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