専用アプリを開発
シャープ(大阪府大阪市)は、太陽光の不具合を簡単に診断できる新サービスを8月下旬に開始した。
従来は、有線でシステムに接続し診断を行っていたが、専用のアプリケーションを開発。これによりスマートフォンやタブレット端末を活用し、ワイヤレスでの診断が可能となった。
スマホやタブレットを使いワイヤレスで診断
太陽光の発電状況の診断は一般的にPVアナライザと呼ばれる機器と日射計を活用して行うが、データを事業所に持ち帰って分析するなど、結果が出るまでに時間がかかっていた。そこで、シャープでは2、3年前に専用ソフトを開発。現地で分析する方法により、診断時間の短縮に取り組んできた。このたび、専用のアプリケーションができたことで、診断時間が従来の半分程度の1、2時間となる。
診断時間が従来の半分に
同システムは、工務店などへの外販も開始。アプリケーションはシャープの太陽光に対応したものだが、必要項目を入力すると他社商品も対応できる。太陽光を導入したOB客へのアフターメンテナンスを充実させたい企業が販売対象となる。価格は35万円(PVアナライザの価格、アプリケーションは無料)。
太陽光は2009年に国の補助金が再開されてから、流通量が拡大したため、まだ設置後5年未満の機器が大半を占める。そのため機器の不具合による発電量低下などは、これから本格的に増えていくものと想定される。
シャープでは2012年の7月からシステム機器すべてを15年保証する「まるごと15年保証」を開始するなど、メンテナンス体制を強化している。

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