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《需要創造特集》生活の広い悩みからアプローチMADOショップ

《需要創造 特集》 生活の広い悩みからアプローチ MADOショップ

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需要創造特集

「リフォームの潜在ニーズをどのように掘り起こすか」。業界の最大テーマであり、実現できている企業は少数に限られる。ところが、さまざまな業種に目を向けると、需要の掘り起こしに成功している企業は無数に存在し、急成長を遂げているところも多い。テーマごとに"異業種企業""リフォーム会社"の2社を紹介する。

【テーマ4】 悩み解決

 ≪リフォーム会社≫ YKKAP MADOショップ 

 「温活」、「涼活」をテーマに、消費者の生活に関わる悩みを解決する場を提供し、季節イベントで集客を図っているのは、YKKAP(東京都千代田区)が展開する窓リフォーム専門店MADOショップだ。
 全国の加盟店による一斉イベントを開催し、1地域で1000人以上集客するほどの盛況ぶりだ。

温活セミナーの風景。女性がアロマを使ったハンドマッサージを体験温活セミナーの風景。女性がアロマを使ったハンドマッサージを体験

リフォームの敷居を下げる

 「身近な悩みの解決策を消費者に提供し、MADOショップの認知度を向上させていくことがイベントの狙い」と話すのは、YKKAP営業本部住宅営業統括部MADOショップ推進室の米山浩志室長。
 季節イベントでは冬と夏の問題をテーマに取り上げている。冷え症対策セミナーや身体を温める飲み物を体験できる「温活」、熱中症対策涼しく夏を過ごす「涼活」だ。
 2013年に開催した事例では、10月1日~31日、新潟、長野県の22店舗で行ったイベントに延べ1388人集客、窓リフォームでは326件の見積もり依頼が集まった。また、10月26日、石川、富山、福井3県の40店舗が参加したイベントでは、3266人の集客、約800件の見積もりを得た。
 「いきなりリフォームというのは敷居が高いですが、気軽にできる対策から話を広げられれば、おのずとリフォームにつながると考えます」(米山室長) 


 ≪異業種≫ シー・シー・ピー 

 掃除の手間を省く商品として近年市場を拡大させているお掃除ロボット。年間40万台市場にあって、昨年2月からの販売で、8万台の大ヒットを記録したお掃除ロボットがある。バンダイナムコのグループ会社シー・シー・ピー(東京都台東区)のミニロボット掃除機「MOCORO」だ。

8万台の大ヒットになった「MOCORO」

2013年2月の発売で8万台の大ヒットになった「MOCORO」

 「6~8畳のワンルームであれば、15分の駆動時間でホコリやネコの毛がきれいに取れるんです」と話すのは、シー・シー・ピーホームプロダクツ部営業企画チームの塩谷草子リーダー。
 MOCOROは、直径12㎝の球形お掃除ロボット。手の届かないソファーやベッドの下にももぐりこんで、ホコリを集めていく。
 同商品は、掃除機能をホコリやペットの毛に限定したものだ。表面のカバーはマイクロファイバー製で、ホコリだけでなくペットの毛なども吸着する。
 また、専用のブラシで簡単にホコリが落ち、お手入れが簡単。カバーを水洗いすることもできる。

家事を時短したい女性が注目

 ソフトブレーン社が20~60代の既婚女性に聞いたアンケート結果によると主婦の56%が時短したい家事に「掃除」を挙げている。掃除の時間は主婦にとって悩みの種だ。
 そういった悩み解決の手段として、アイロボット社のルンバのヒット以来、お掃除ロボットは、家事の時短アイテムとして注目されている。メーンの掃除機には機能で及ばなくても、毎日の簡単なホコリを取ってくれる点で、ロボット掃除機は重宝されている。
 同製品は3980円という価格の安さが特徴。一般的に、ロボット掃除機の平均価格は5~7万円と高額だが、同製品は約10分の1。ロボット掃除機の導入としての位置付けだ。
 「価格の安さもあって、普段使いとして、またギフト用として、安定して売り上げを伸ばしています」(塩谷リーダー)

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